社会人から教員になった30代後半のおっさんブログ

社会人からふとしたきっかけで教員免許取得へ。

日本語と英語の違い(まずは3点)

 

そもそもなんで英語ってとっつきにくいんだろう、と考える時に英語と日本語の違いを考えておくことは結構重要だと思っています。そりゃまあ言語自体も違うし、文字数も断然違います。アルファベット26文字で、漢字ひらがなカタカナのある日本語と同じ機能を果たすわけですから違って当然。必然。

ちなみに塾で教えていてもよく生徒さんが間違えるのも下記の3点だったりします。

 

 

アルファベット以外にどういうことが違いとしてあげられるのか、と考えると。

 

まず文法規則が根本から違う。

 

昔に習ったSVO とかってやつですよ。

Sはsubjectのことで、主語です。

Vはverbで動詞のこと。

Oはobjectで目的語。

 

これは一例で学校で習のは5文型に別れてますね。学者さんによってはもっと細かい文型に分ける方が良いって書いてたりもしますが、まあそれは良いや。

 

で、英語はSVO文型の言語なんですね。一方日本語はSOV文型の言語なんだそうです。

 

I love you.はS V O  の語順ですが

 

あなたを愛してるよ は 主語が省略されてO V だけになっています。

日本語って割と主語省略するんですよね。なもんで(S) O V文型みたいなもんです。

 

で、こういう文型の言語ってのは世界で6割くらいなんだそうですが、こういう言語に慣れているから、主語がなかったりってのがあたりまえなんですよ。

英語ではそうはいかない。基本的に主語があって、動詞があって、という基本の形が大事ですね。(もちろん会話においては主語落ちもあるんでしょうし、疑問文でも肯定文のイントネーションあげるだけで通じますよね。まあこれは日本語でも一緒)

 

これを逆手に取ると便利なもんだなあ、と最近は感じます。だってリスニングでも主語と動詞聞き取れれば概要はつかめるし、動詞も原型なのか進行形なのか受動か完了かの数パターンで聞けたら楽。あ、助動詞もあるからもうちょい増えるか。

英語の長文問題解くときなんかは、主語と動詞の位置で、長い文章でも結構簡単に読み解けたりしますね。

っていう風に言い聞かせてます、ってのが実際のところですが。超速い英語とか、どこぞの訛りの英語になると一気にパニックになりますね。。

 

で、他にも違いといえば

日本語は時制におおらかで、英語は厳しい。

 

どうやら英語はその動作の作業量に注目する文化のようですね。つまり過去から始まってどこまでやってたのか、とか、その時点でやってたのか今まで続けてるのか、とか。

まあ詳しく物事を一気に描写しちゃえる、ともいえますね。

特に過去形と過去完了形の違いが日本語にあまりない部分だったりするところに現れているようにも感じます。で、これも学者によっては「英語の時制は2種類」とかって言ってる人もいますしどれが正しいのかはわかりませんが。

 

冠詞で内容が一切変わってしまう。

有名なマークピーターセン氏の本にありますが

I ate a chicken last night.

って英文が面白いよね、ってエピソードがありまして。

日本人の友達が氏に手紙を送ってくるのかな、んでその手紙にこう書いてあった。

これを見て、文学的な表現というか猟奇的というか、そんな感想をネイティブは抱くのです、と。

 

要は上記の文章だと「私は昨日鶏を(生のまま、丸一匹)食べました」

ってニュアンスなんですね。aってついちゃうとそうなる。なんだか口から血を垂れ流しながら鶏をひっつかんでいる友人の姿を思い浮かべるんだそう。

なるほどなー、と。

 

ちなみに正しく書くなら

I ate chicken last night.

無冠詞にしちゃえば「鶏肉という総称」を表すことができるからですね。

 

本当はもっとたくさんの違いもあるし知っておくと便利なこともありそうですが、長くなりそうなのでこの3点に絞ってみました。

 

使うときに間違えやすいだろうポイントも結構この3点のような気がします。

 

ちなみに引用しましたマークピーターセンの本ってのは下に貼ってあるやつですね。

めっちゃ売れた(らしい)ので古本屋さんにもバンバン置いてあります。かなり面白い本なのでオススメ。

 

日本人の英語 (岩波新書)

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