iPadやタブレットを授業に取り入れる
黒板のメリットとデメリット
まず、今までの黒板を使った授業だと何がデメリットだったのか、ですね。これを明確にしとかないと何か新しいことをしよう、という気が起きませんよね。
自分は英語科なのですが、高校の授業というと大きく分けて2種類の授業があると思います。
一つは長文精読ですね。まあ教科書の文章をこれが動詞で、これがこうなってて・・・と一つ一つ追っかけていくようなもの。もう一つは文法系の解説みたいなものですね。仮定法なら、こういう文法と例外があって・・みたいなもんですね。
自分も最初は黒板を使ってみました。そうすると長文精読の時間に無駄な時間がかなり生まれるんですね。つまり、自分が黒板に英文を書く時間、そして日本語訳を書く時間です。
黒板を使う、という場合想像以上に大きく字を書く必要があります。後ろの席の子にも見えないと困りますからね。そうなると余計に時間がかかる。
慣れるとそうでもないよ、という先生もおられるでしょうけどね。
さらに、この教員が黒板に英文を写している時間は生徒が写す時間でもあるわけです。なので無駄ではない、という意見もあるかもしれません。
しかし自分の場合は、英文は連続して一気に写すことも大事だ、と考えているので時間をとって一気にやらせたり、宿題にしたりしています。
で、この英文・日本語訳を一気に映すことができるのがメリットですね。
とにかく時短、です。
他にも今は教育系のアプリも多くあります。別に授業のやり方そのものが変わっていってもいいですよね。
他にも黒板のメリット、デメリットを書いてみると
メリット
黒板のスペースを横長に大きく使える(プロジェクターだと範囲が狭くなります)
一度書いたものを残したまま他のことができる。(数学の公式を残していおいたり)
ノートに取らせるものを黒板にきっちり書ける(生徒のレベルが様々でもノートに書く内容を一致させることができる)
デメリット
汚れる
時間がかかる
字が汚い人にとっては練習が必要
などなどでしょうか。
何せ自分はこの「時間がかかる」というのが一番のネックでした。
あとね、もう一つiPadなどの利用におけるメリットが
「同じ授業の時の手間が圧倒的にかからない」ことです。これはデカイですよ。
どういう方法で授業に取り入れるか
プロジェクタに映すには
そもそもプロジェクタで映す必要がありますが。
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iPadの場合はこの2つが必要になります。
これは繋ぐだけでそのまま画面が投影されます。
無線で映すには
ただ、せっかくタブレット導入したのに教員が前にいるのはもったいないですし、生徒にタブレットを触らせたり、生徒のノートを写真で撮って皆で見ながら添削などもできた方がよいので、その場合は
この辺の製品を使うのも良いです。教室にWi-Fiがなくても、これ自身がWi-Fiを発信しタブレットからの信号を拾ってくれるので電源さえあれば大丈夫です。
ただし、動作が不安定な商品も多く当たり外れもあるようなので自己責任でどうぞ。
一旦自宅などWi-Fiの飛んでいる環境でこれ自身のアップデートをする必要があることもあります。なんせ貧相な説明書しかついていないので手探りでやることになります。
こちらを使用した場合は画面ミラーリングをonにしてください。
Wi-Fiやbluetoothをいじる「コントロールセンター」にあります。iPadでは右上からスワイブダウンすると出て来ますよね。
音声は
プロジェクタの機種によってはスピーカー内蔵のものもありますね。なければイヤホンジャックから安いスピーカーに出してしまうか、小さなbluetoothスピーカーもありかもしれません。40人くらいまでの教室なら十分です。
アプリの紹介
ところで
複数のアプリを移動する
ことも最近は可能になっていますのでついでにシェアしておきます。
iOSでの話になりますが、アプリアイコンを長押しすると「appを並べ替える」と出てくるか、ブルブル震えだして移動が可能になりますよね。ここで一つ移動させるようにタップして動かすのですが、1つ目を人差し指などで押さえたまま同時に移動したいアプリを他の指(中指なんかでいいかと)ちょんと触ると同時に移動できます。
これでフォルダにいれるなり、1つのページに効率よく並べておくだけでも随分楽になります。
Good Note4
Good Note5もリリースされていますが、授業では4の方が若干使いやすいです。
ノートテイキングには5も良いかも。
英語を例にするとまず、英文と日本語訳はタブレットに入れておきます。教科書なんかは英文データもありますよね。そんなのを入れておくだけです。
英文を黒板に映して、その上にどんどん書き込んで精読をしていきます。
このアプリなら、タブでページ切り替えもできるので英文、日本語訳と分けておいて解説しながら生徒にノートを取らせることが可能です。
プレゼン用なのかな、ポインタまで付いているのでタブレット持ちながら机間巡視しながら、で授業が可能です。
日本語訳は先に見えてしまうと面白くないので、先にペンで一行ずつ塗りつぶしています。真っ直ぐに線を引けますのでちょちょっとできます。この辺はアナログ作業ですがこれで十分。
ちなみに一般的なプロジェクタのリモコンには「静止」というボタンがついています。これはその画面でポーズをしてしまう機能ですが、生徒に考えさせている間なんかは、静止しておいて、こちらは別の作業をすることができます。これ知らないと面倒ですよね。
Adobe Scan
プリントで配布される資料(さっさと電子化した方がいいですけどね)とか生徒のノート、問題集、赤本などを取り込む際に使います。文字も読み込みますので検索もあとからしやすい、というものですが、タイトルを面倒くさがらずささっと付けておけばよいですね。
そもそもファイル名をつけるときも統一しましょう。他の教員を見ているとみんな適当でびっくりする。。。。【20190808】英語_問題集_〇〇 などとわかりやすいルールを決めてやっておくことが大事ですよね。
自分の場合はこれで撮って、すぐにGood Noteの方に読み込んでいます。読み込んで新規書類で作成してそれに書き込む、という方法が今の所一番楽です。
Adobe Acrobat Reader
そして、上記で取り込んだものをきっちり整理するときはこちらに流しておきます。
必要なものはフォルダに分けて入れておく。
各大学の入試要項なんかもPDFで公開されていますので、時間を見つけて必要な所のは全て放り込んでおくと楽です。ついでにもう一手間かけて、出願書類や期間にもマーカーを入れておくと楽です。
Ever Note
定番中の定番ですが、ネットでの記事などをオフラインで閲覧できるので便利ですよね。あとは携帯などとリンクしておけば、休みの日や移動中などにも記事をアーカイブしていくことができます。
Quizlet
これは自分で単語帳を作るアプリです。作った単語帳はシェアできます。いわゆるフラッシュカードというやつです。無料版では少し制限があるのですが、次の時間に使うつもりのフラッシュカードをあらかじめWi-Fi環境下で開いておけばオフラインでも使えます。学校によってLANのみとかネットワークない学校もあるみたいですしね。
で、これ作った単語帳でゲーム形式で確認ができるのです。
何種類かのミニゲームのようにして確認ができ、しかもクリアタイムを競うことができます。
生徒はなんせ「ゲーム」が好きですよね。みんなで黒板を見ながらワイワイやれることも息抜きにもなりますし面白いものです。
Google earth
まあ、英語やら社会の話になるのかもしれません。もしくはHRなどですかね、時事ネタを話す際やら、もう用途は多岐に渡ります。入れておくと便利です。
Keynote
power point と迷うところですが、個人的にはiPadで作成するならこちらの方が楽だと感じています。学校のPCにはpower pointが入っていると思いますが、一応の互換性もありますので。これには固定の導入部なんかを作っておきます。
まあ例えば時制の話なんかは繰り返すこともありますので、その時にサクッとこれを見せれば良いですし、ずーっと使えるので改良に改良を重ねていけばいいわけです。
おそらく社会の教員なんかはスライドをシェアして使ってたりするんじゃないですかね。
Skype
学校全体でオンライン英会話なんかを取り入れている学校もあるみたいですが、そうじゃなくてもネイティブと「オンラインで」話す機会も面白いですよね。生身じゃないってのもポイントです。
これも他の教科でも使えますよね。ただネットワーク環境が必須になるので微妙かも?
無限時計
小テストの際などに良いです。純正の時計アプリはカウントダウン式に使えるので生徒に合わせて選択しています。受験の近づいて生徒には普通の時計に慣れてもらっています。
英単語
とりあえず例としてこれを貼りましたが、各学校で使われている単語帳なんかのアプリがあると思います。読み上げ機能があるものはガンガン使った方がいいと思っています。
Wit Stick
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素材系をPC間で移動したりということがあると思いますが、その時に便利なのがlightning とUSB型になったメモリですね。これと上記のアプリで簡単に移動ができたりします。
あとは動画素材をどうするか、ですね。
youtubeなどを見せる場合があるのかもしれません。(違法アップロードのものなどもありますから難しいところですが)ダウンロードアプリなどたくさんありますので、一応用意しておくことは手ですよね。