マークシートを導入したいけどコストが・・・
最近はスキャナと安価なソフトでもマークシートの導入が簡単のようですね。
とはいえ自費でやるにもちょっとなあ、となるしかといってポンポンと備品で買えるものでもないし、って場合もまあありそうですね。
便利なもんはバンバン導入して効率化を図るべきだとは思っていますが、古い体制の職場の場合そうもいかないかもしれません。
しかし生徒にマークシートに慣れてもらうのにも、教員が楽をするにもマークシートはやりたい。
ってことで自作でワードやエクセルなんかで回答用紙を作っておき、塗りつぶしてもらいます。
で丸付けの時には、模範解答の正答の場所だけ穴が空いた模範解答を用意しておきます。カッターでちょこっと細工すればすぐです。
で重ねて見れば丸のところだけすぐわかる、というね。
なんせ超アナログなんですが、これだと一瞬で答え合わせまでできます。
解答欄の横の方にそのセクションで何点取れているかを書き込める小窓を開けておくと小計を答案に書き込んでいけます。
あとでパラパラめくりながら小計を合算して点数を出します。
自作なんでセクションによっては記述問題も大丈夫ですし、選択式・記述式のミックスで問題が出題できるというのも楽なものですね。
プリント配布の技術が下手なだけで生徒にナメられるって話
プリント配布の技術は必須ですね。
そもそもプリントを多用はしたくないし、欠席がいたり予備の一枚あったりで余っていくのも嫌だし。
なんだか学校現場ってほんまにプリント至上主義ですよね。さっさとネットとかに切り替えたりでええのに。大学なんかに寄せていけばいいだけの話で。そりゃあ、金銭的な面でネット環境が、とかもあるかもしれませんが。
で、配布の技術。別に大層なことではないのですが、1日何回も配りますのでスキルは必要。
小テストするにしても、授業の時間を使いすぎるのは微妙ですよね。
よくあるやり方を自分も踏襲しています。銀行員のお札数えるテクニックのもの。扇型に開いて、指2本とかで2枚ずつくらいに分けていくってなもの。
扇型じゃなくても上手くずらせると指の感触で何枚ずつ、とか取り分けられますし、いろんなスタイルが出来ると回収物のチェック時にも使えますしね。
プリント回収も必ず順番通りになるように回収します。
たとえば生徒への指示は
「自分のものが上に重なるようにして後ろから前に流す」
とかで、最終的にどちらかの列から重ねておけば、パソコンへの入力時にも楽ですし、返却も楽です。
いや、こんなん当たり前やん!って思うでしょ?
これが出来ない人、とかしない人とペア組まされたりしたらたまったもんじゃなくてね。
しかもこっちがチェックする時とかね。で、そういう人が職歴長かったりしてね。
注意していいものかどうか、みたいな。でもしなけりゃチェック時、返却時と数秒ずつですがタイムロスが起こるわけです。
チリも積もれば山となります。で、こういう細かな「仕事の出来なさ」を生徒は見ているわけです。結果小馬鹿にされたり、言うこと聞かなくなったり。
こういう小さなポイントで「ナメられる」ことはあると思っています。
出来るか出来ないか、も一つの重要な視点ですが、なによりも「成長しようとしている人間か否か」を嗅覚で嗅ぎ分けられます。こんなもん、大人の世界でもそうですよね。
神は細部にやどる、のですね。
新型 廉価版 iPadを購入しました
iPad miniを授業や事務作業で使っていましたが、Apple Pencil使いたい欲に負けて買っちゃいました。
いやーすごく便利です。Apple Pencil。正直サイズ感はiPad miniの方が使い勝手は良いのですが、Apple Pencilを使うには普通のiPadサイズでないと難しい部分もありますね。手書きにこだわるのなら大きさはある程度必須です。
iPad miniはKindleで本を読む時なんかには重宝してましたが、これを機に本を読むのはKindle paper whiteに戻しました。Kindleはやはり本を読むにはベストな選択肢だと思っています。E-inkの画面は本当に読みやすい。
さて、iPadを授業に取り入れて色々やっているわけですが、英語科に限らず、読解モノなんかは本文を黒板に写してそれに注釈を加えていく、という方法はよく使うと思います。
勿論、昨今言われていますアクティブラーニング導入どうこうに於いては古い授業に分類されてしまうかもしれませんが、思考の手順の説明として必須の授業ですよね。
本文とか題材はiPadにあらかじめデータで放り込んでおいて、そこに注釈を書いていくのですが、今まではそこにリアルタイムで打ち込んでいったり、精度の悪いスタイラスで書いたり、はたまた指で書いたりと言うことをしていました。
これでもそこまで問題ではなかったのですが、字が汚くなったり、時間がちょっとかかったり。。これが一気に解消されてしまうのはありがたいの一言ですね。
本当に普通のノートに字を書いていくニュアンスでできてしまうので、実に捗ります。
授業というよりは、こちらの勉強の仕方を生徒に紹介していく、くらいの感覚で可能になります。
さらに会議のメモ、リマインド、アイデアを書き留める、生徒からの質問にちょっと答えたい、なんて時にもApple Pencilが大活躍です。
正直キーボードで打ち込んでしまうことでも会議のメモなんかは良いんでしょうけど、ペンってのは圧倒的に自由度が高い。文字だけでなく記号や矢印、大きさなどを自由に操れるってのは大きなメリットです。
あとはこれに付随して、以前から買おうと思っていたUSBメモリを買いました。
これは片側がUSB端子、片側がLightning端子になっているもので、最近ではみんな使っているようですがやっぱり有ると便利ですね。
現場によっては使用するパソコンはネットに繋げていない、と言う場合あると思うんです。要は個人情報保護の観点なんかからもローカルネットワークには繋げておくけどインターネットには繋げていない、みたいな。
そんな時に常時使用のPCからちょっとデータを引っ張りたい、逆にiPadのデータを移したいなんて時に非常に便利です。パソコンに直接繋げても良いんですけどね。外部ストレージとしても利用できますし、非常に重宝しています。
キーボードもついたカバーも買おうかと悩んだんですがこれ以上重くなるのは嫌なのでやめておきました。そもそもApple 純正のキーボードはすでに所有しており、それは職場に置きっ放しで使用しています。
家でも快適に打ちたいけど一々移動の度にキーボードを持ち歩く必要もないので家用に小さいものを購入。よく考えたらノマドワークするわけでもないし、電車で何か書き物をするわけでもないし。
いやはや、なかなか便利な時代になったものです。学校によっては生徒にiPad支給なんてところもかなりあるみたいですね。それで良いですよね。今や学びの形が急速に変化しています。「覚える」学習から「検索する、調べる」スキルが圧倒的に求められるようになりますよね。
教員が古いままではマズイなあ、と思わされる次第ですね。
部活と顧問
最近本当によく聞きますね、部活動と顧問について。
専門家に任せるシステムを作って教員の負担を減らしつつ、さらに部活動の専門性を高めよう、って流れは非常にいいと思います。もちろん教員が専門の場合は教員がやったらいいでしょうし、役割を分担していくことで負担を減らすことも可能でしょう。
財源どうすんの?とか責任の所在が曖昧になる、とか解決すべき問題も多そうですが動き出さないことには教員志望の人が減る一方にも思いますしね。
ただ、教員の手当て?あれは期待してはいけません。別に自分も1日働いても2、000円みたいな報道レベルでやってたりしますけどね笑
もっと出してくれたら嬉しいなあ、とも思いますが、無いからやらねえ!とはなりません。
あとね、公立なんかでは殆どの部活で、素人の先生でも顧問を当てられます。ってか昔何かやってました、とか無視。関係ない。サッカーしかやってこなかった人がバスケットボール部の顧問とか普通です。
これは正直なんとかせえよ、とは思いますけどね笑
生徒が可哀想。
夏休み
夏休み期間に入りましたが、ここでも学校毎に休みの期間、時間などが様々なようです。教員を目指す人たちが多数このブログを見てくれているようなので書いておきます。
そもそも、生徒が夏休みになったとて教員も一緒に休んでいるわけではありません。これはもう散々ネットにも書かれていますので特筆すべきことでもないかもしれませんが。
普段たまりがちな事務処理をしたり、前倒しでできることをやったり、授業準備も年間のペースがつかめている頃なのでここで一気に詰めておきたいところですしね。
学校によっては補講もあるでしょうし、勉強合宿があったり、三者面談をしたり。そんなことをしているとなんだかんだで時間は足りません。
それこそ学習指導要領も変更ありますから対応していかないといけませんし。
高校では上記のような流れの学校が多いようです。
生徒夏休み入る
事務処理、合宿、補講などを行う
お盆の周辺からお休み。今年なら11日から19日まで休める、って学校も多いと思います。
ただし!これは部活の大会などがない場合、ですね。
無い、ってことは半分くらいの部活にとってはありえません笑
運動部の大会もそうですし、吹奏楽などの文化部もこういう長期の休みの時期にしか大会などができないため、集中して行われます。
なので、どの部活の顧問になるかによってお休みの期間は変わります。
中学校も聞いたところによると殆どの流れは変わりません。が、もう少し休みが多いイメージではありますね。
転職組の人からしたら正直、一週間近く休める、ってだけでかなりびっくりします。超ホワイト企業や大企業、業種によっては普通の事かもしれませんが、周りの友人と話をしていてもここまで長い業種も珍しいですね。
ただし、教員の世界にどっぷりの人たちにとっては1週間なんてのは取れて当たり前です。去年の方が長く取れたのに!なんて声もよく聞きます。
確かに超効率化を図っていればもう少し休みを増やすことも可能な職種ではありますね。
(部活によります)
エクセルのお話
これはまた書きますがメモ的に。
エクセル使う時にですね、名簿順のエクセルに点数入力しますよね。でも席替えしちゃうと面倒っちゃ面倒。
そんな時はエクセルの下の方なり別のシートに席替えした順番のリストを作っておきましょう。そっちに順番に入力すれば名簿順の方に反映されるようにエクセル「=」で最初にチョチョイといじっておけばかなりの時短。
他にも何か書類を作る、って時に出席番号入れたら名前が出るようにしておく、とか、教科名入れたら教科担当者が自動で出てくるようにしておく、とか。こんなん超便利なのに使ってる人の少ないこと少ないこと。
まあそもそもパソコンの辞書登録にも使いそうな言葉や名前やら入れといてもいいし。
他にもダブりがないか確認するって作業もたまにありますが、こんなんも関数で一撃です。
詳細に書いた方が良いかな、どうだろう。
けども前にも書いたかもしれませんが
「Excelを使いこなせる知識がある」ことが必要ではなく
「Excelで何ができるのかを知っておく」ことが必要です。
あ、これ時短できるわ、って作業見つけたら速攻で参考書日開いたりネットで検索すればいいのです。
もうねー、時短できてない教員多すぎて。生産性の低い仕事はしてはいけませんね。
教員の技術
最近、「今度教員採用試験を受ける」という大学生の方がスランプに陥っている、という話を聞いて思った話。
散々言われていますが、教員には教科指導力はもちろん必要ですがそれにプラスして生徒指導力が必要です。まあ、さらに事務作業能力は必須なんですけどね。
で、自分が勤めている学校はかなり偏差値も低く、荒れた子もかなり多いです。教員が気を抜いたり舐められたりすると一気に授業は崩壊していきます。もう一瞬で。
で、これには生徒指導の力が必要になりますが、教員免許を取る時の教科書では正直学べません。だって不良少年たちをどう抑えつけるか、とかその子たちをどう振り向かせるか、なんて書いてませんよね。
ヤンキーマンガでも読んで不良に対抗する術を見つけるのか、芸人さんを見てエンターテイナーとしての技術を磨くのか。はたまた彼らの趣味を勉強して話を合わせられるようにするのか。
どれも正解だと思っていますけどね。
要は試行錯誤していかなければならないということ。
ただ、ここで問題になるのは「教員経験あり」の人たちや、「理想で頭でっかち」の人たち。見ていて思うのが、なんでこの人は自分のやり方が正解だと思っているんだろう、と思わされる人が多いという事実。
そりゃ一本筋の通った指導は必要ですが、自分を曲げなさ過ぎると「生徒が悪い」とか「学校のシステムが悪い」とかって思考に陥るんですよね。これは成長の機会を完全に失っています。順応することが賢いとは言いませんが、教員であり我々もまた「学ぶ人」であるためにはその姿勢を大事にしなければなりません。
別にきれいごと言うつもりもないんですけどね。
じゃあ、結局教員になってからしかそういったスキルは身につけられないのか、と言うとそうでもありません。このスキルは基本的にコミュニケーションスキルが高ければなんとかなるものです。そのコミュニケーションは沢山の種類の人達を対象にとれているとさらに良いかと。
頭でっかちにならず、「うまくやる」って実は一番大事なんじゃないのかな、と。
ちなみに教員は対生徒も多いですが、対保護者ってのもかなり多くあります。やっぱりスキルが大事。