社会人から教員になった30代後半のおっさんブログ

社会人からふとしたきっかけで教員免許取得へ。

突然の休校で思うこと

散々ニュースでもやっていますけどね。コロナでの突然の休校。

現場ではパニックです。卒業式ができなかったり、終業式や定期テストが飛んでしまったりと様々な苦労があることと思います。

 

まあ突然の決定についての良し悪しはさておき(個人的には命より大事なものってないよな、と思うのでこれでいいと思っていますが)こういった突然の事態って起こりうるものですよね。

じゃあ、現場ではどういう準備がいるんでしょう、ってところですよね。

今回は休校の匂いもプンプンしてたのでそれなりの下準備ができた人もいるのでしょうね。

 

個人的に下準備しておけそうだな、と思うものはやはり「宿題」になりうるものですよね。

経験のある先生方はそれぞれそういったデータのストックがあるでしょう。これはすぐに出せるようにしておくことですね。データの整理すらできていないと、すぐに出せない、ってのもアホらしいですね。

 

で、宿題はすぐに印刷できる状態にあるのか、すぐに渡せる状態にあるのか、というところですが、個人的にはすぐに渡せる状態のものを年度始めに用意しておけばいい、と思っています。

 

学習範囲の復習プリントみたいなもので、災害など突発的な事情がなければ、前期末後期末の宿題として普通に使用できるものにしておけばいいですし、前期末の方には前年度の復習が多くあるようなものにすれば良いだけです。それなりの分量をあらかじめ用意しておけば突然の事に対応する際に余裕が生まれます。

 

他にも長期休暇前に配っていた推薦図書リストなんかも、こういった突然の事態で役に立ちますよね。

 

そして急務だなあと感じるのはICT環境です。

今回の場合、突然休校になると宿題を渡す時間すら取れないこともあるわけです。このときに、そもそも紙ベースの仕事を辞めていれば何の問題もないわけです。

HP上に情報がアップロードされて、必要に応じて宿題などをダウンロードして貰えばすむだけなんですよね。

こういった環境整備を整えておくだけで随分と現場の混乱も防げますし、なによりも生徒の学ぶ機会を失わずに済みます。

結局こういうことがあって短期的な目で見れば喜ぶ生徒もいるかもしれませんが、長期的に見ると学習機会の損失に他なりません。

 

ちなみに今後紙不足の事態だって起こりうると思っています。いつまでも紙に頼りすぎるのもよくないし、逆に電力不足が起きれば紙に頼る事もあるのかもしれません。

大袈裟なようですが、あらゆる想定に対応できるように備えがあれば、対応する余裕が生まれます。

 

さらに、生徒たちにも常々、当たり前の日々が続くわけではないよ、と教えておきたいところですね。自分は高校なのでこういったことも言って伝わるわけですが、小学校中学校では難しいのかもしれません。

けれども震災やら天災など様々な事で不測の事態は起こりうるわけです。

 

誰のセリフかは知りませんが(世の中的にはガンジーって言われてるけどそうではないようです)

永遠に生きるかのように学べ、明日死ぬかのように生きろ

みたいなことを共有できたらいいのかなあ、なんてことも(理想論ですが)思ったりもします。

 

ちなみに、世間的にはどう思われているのか知りませんが、休校になったからといって教員が休みなわけでは決してありません。

今回もしかり、他の場合でもしかり。

 

突然何かが起こる、という状態はイレギュラーなものなので、それに対する対応がたくさんあるわけです。

 

学校によっては時差出勤にしたり、リモートワークになるところもあるでしょうね。

ただし、学校業務は個人情報もたくさん扱いますので、結局現場にいないと進まないものもあります。

 

これは学校によっての判断になるんでしょうけどねえ。

あんまり満員電車で出勤して、とかやってると時差感染しますよね。で休校開けた学校でパンデミックとかやってたら目も当てられないので。

 

良し悪しはわかりませんが、せっかく休校にするのですから、せめてその休校が有利に働くように、現場が動かないといけないな、とは思う次第です。