新任教員の方が準備すべきこと8
コロナの影響で休校になり、実務面でバタバタはしますがそもそも家庭学習期間の予定だった学校も多いように思います。
4月以降、本当に休校でなくなるのか見通しが立ちませんね。下手すると休校延長もありうるのかもしれませんので、それを見越した準備をしておきたいところです。
さて8個目は「発声」
なにもええ声でいる必要はありませんが。声はかなり重要ですね。
まあ、進学校とかではそこまで必要でないのかもしれませんが。
個人的には小さな声でボソボソと必要なことを喋ってくれる先生も好きですが、高校までの教員ってある程度緩急が必要です。
普通のトーンでずーっと喋ったりすると眠くなるし、面白い話でも面白く感じません。
授業でも「オチ」になる部分は必要で、クライミングでいうところの「核心」ってやつです(余計わかりにくい)
強調したいポイント、覚えて欲しいキーワードに向けて話を進めていくわけです。
これは生活指導においてもそうですし、何かを口頭で注意する、叱る、なんかのときにも緩急が必要ですね。
緩急のためにはピーク時の声量や太さを確保しておく必要があります。大を表現できるからこそ小が際立つわけです。音楽の世界と一緒ですね。いかに弱を表現できるかが上手い下手の差となってくると。
例えばざわついている生徒を一発で静かにさせるには、どれくらいの声量が必要でしょうか。
(普通に教員が入っていくと静かにする雰囲気の学校もあるでしょうし、そういうルールが作れる学校もあるでしょうが)
教育困難校という言葉も聞きますし、中々静まらない学校もあると思います。
そして声量だけで無く太さも必要だと感じています。
いわゆる「喉声」だと通りません。腹から鳴らすような声のほうが生徒の騒いでいる中でも響かせることができます。
なんだが発声の練習をしろ、みたいに見えるかもしれませんが、そうでは無くてですね。
普通に喋るようなトーンで息の量をたくさんにできれば良いんですね。
よく見かけるのが、「大きな声を出そう」と思って出すせいで結果として喉のしまった声になっている人、です。これ、声量はあっても通りません。
そして、なんだかピリつく雰囲気の声になりにくい、と個人的には感じています。
ちょっと書き方が難しいんですが・・・・・。
生徒をピリつかせたりするときにも大事ですし、そもそも初対面の時点ではちょっと大きいかな、くらいの音量でスタートさせてもいいのかな、と思っています。最初はとっても肝心ですし、その年度の雰囲気は最初の1ヶ月で決まる、なんてことも言いますが、正直初対面でのインパクトで随分と左右されます。
そのときに生徒にとって大事なのは「声」「見た目」「話の内容」だと感じます。
そして、ベテランの慣れた先生は声のトーンを非常に上手に操ります。
その辺を観察することもいいでしょうし、教室で実際に声を出してみることも大事かもしれません。
自分も教室では自分の声の響きも聞こえるので上手くコントロールできたりもするのですが、野外や体育館などでは声が逃げてしまうので、中々難しいなあ、と感じています。
ついつい上記のような「大きな声を出そう」と気張ってしまい、通りにくい声になる、ってことがおきたりしています。
自信がなくてゴニョゴニョ喋ってしまう人もいるかもしれませんが、こればっかりは勢い重視で行くか、ボソボソキャラを徹底的に鍛え上げるかの二択ですね。。。